先物・オプション取引 用語集  
[フィルアンドキル(Fill and Kill(FAK)]
一部約定後に未執行数量が残る場合には、当該残数量を失効させる条件。
[フィルアンドストア(Fill and Store(FAS)]
一部約定後に未執行数量が残る場合には、当該残数量を有効とする条件。
[フィルオアキル(Fill or Kill(FOK)]
全数量が直ちに約定しない場合には、当該全数量を失効させる条件。
[プット・オプション]
ある商品(原資産)を将来のある期日(満期日)までに、あらかじめ決められた特定の価格(権利行使価格)で売る権利。
[ブラック・ショールズ・モデル]
フィッシャー・ブラックとマイロン・ショールズが考え出し、ロバート・マートンが数学的に正しいことを証明した、オプションの価格を評価、算出する式のことをいい、オプションの評価、理論価格算出等に広く利用されている。
[プレミアム]
オプションの買方が権利を得る対価として、売方に対して支払うオプション料の事。プレミアムはイントリンシック・バリュー(本質的価値)タイム・バリュー(時間価値)の2つの価値により構成されており、イントリンシック・バリューは原資産価格と行使価格の差額分の価値に相当する。一方、タイム・バリューはオプションの満期日までの間の原資産価格の値上り又は値下がりに対する期待価値に相当する。
[プロテクティブ・プット]
現物ポートフォリオとプットの買いを組み合わせた戦略。
株式相場が先行き下落すると予想した場合、保有ポートフォリオに見合う数量のプットを買建てておき、予想通り相場が下落したときは、現物の値下がりにより発生した損失をプットの買いで得た利益でカバーする。反対に相場が上昇した場合には、現物からの利益を追求できる投資戦略。
[ベーシス取引(現物価格との裁定取引)]
株価指数先物における実際の先物価格と先物の理論価格との価格差が一定水準以上に乖離した場合、現物株式と株価指数先物のうち割高な方を売付け、割安な方を買付けることにより利益を確保する取引。
後日、両者の関係が正常に戻った時点で両方のポジションを解消することにより、一定の利益を得ることができる。
[ベガυ]
オプションのリスク指標のひとつで、原資産のボラティリティ変化に対するプレミアムの変化額を表す。
「ベガυ=プレミアムの変化額/ボラティリティの変化幅」
ベガは、権利行使価格、満期日が同じであれば、プット・コールとも同一の値となり、アット・ザ・マネーで最大となる。
[ヘッジ取引]
現在保有しているか又は将来保有する予定のある現物の価格変動リスクを回避又は軽減するために、先物取引において現物と反対のポジションを取る取引。
現物を保有している場合に先物の売付けを行う売りヘッジと、将来現物を保有する予定のある場合に先物の買付けを行う買いヘッジの2種類がある。
[ボラティリティ]
原資産価格の価格変動の度合いを示すもの。
過去の価格の変動から求めたものをヒストリカル・ボラティリティ(H.V.)といい、実際にオプション取引が成立した時のオプション価格から、ブラック・ショールズ・モデルに代表される理論式を用いて逆算したものをインプライド・ボラティリティ(I.V.)という。このボラティリティが大きい方が原資産価格の動きが大きく、将来的における価格の不確実性が高いということになる。

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