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セミナーでお答えできなかったご質問の回答

ご質問

回答

N計算値での予測達成日は計算できるのでしょうか?

目標値の達成がいつなのかを予測するために、対等数値や基本数値などを用いて予測を行うことが良くあります。対等数値は、それまでの日柄と同じ日柄(対等)を要すると予測する方法です。また、基本数値は、一目均衡表の基本数値である9・17・26・52などを用いて日柄を予測する方法があります。

なぜユーロ/円は4/5〜の週を注目するのでしょうか?

セミナー内にも回答しましたが、一目均衡表には変化日があります。その変化日は、相場の流れに変化が起きる可能性が高まる日(週)であり、今回ご紹介したユーロ/円などでは4/5の週がこれに当り、相場の転換・加速の可能性が高まる週と考えられます。ただ、必ず変化が起きるとは限らないため、「可能性が高まる週(日)」程度に考えておくのがよいでしょう。

ダマシ対策を教えてください。

時間内にも回答しましたが、「だまし」を完全に回避するのは難しいですが、例えば、トレンドなどのブレイクの場合には、「○○%抜けたら」或いは「終値ベースで抜けたら」、「2日連続で抜けたら」などのルールを設定して一定条件の「だまし」を排除します。また、複数の分析指標などを用いて一定条件の「だまし」を排除するのも効果的です。

最大下値計算のやり方を教えて下さい。

目標値の計算(下値・上値)には、一目均衡表による見方や、底打ち・天井パターンからの計算など色々な方法があります。今回は、一般的なN計算(一目均衡表)を使いました。N計算(下げの場合)は、高値から安値までの値幅と、戻り高値から次の安値までの値幅が等しいという考え方です。上昇の場合にはアルファベットの「N」のような波動ですが、今回は下げの場合は「N」を逆にした形となります

ユーロは減価する可能性が高いのですか?

今後2ヶ月で200億ユーロを超えるギリシャ国債の償還(4月20日には82億ユーロ規模の大型償還)が予定されていますが、資金調達がスムーズにいくかどうかがポイントになると考えられます。資金調達(支援も含めて)がスムーズに行かなければ、ユーロ売りが加速する可能性も考えられますが、資金調達がスムーズに進めば、ユーロの信用はある程度回復することも考えられます。また、新たに財政不安が高まる国が出てくると、ユーロに影響が出る可能性も考えられます。

第一生命株取得効果による円買いは?

これは、郵貯定期預金の大量満期とともに注目されています。流動的(1兆円以上とも言われています)な資金が増えることになりますが、日本の低金利を考えると一部が外貨資産(利上げを実施している豪ドル資産を中心に)にシフトする可能性も考えられます。このことから、円買い効果よりも円売りの材料となる可能性が考えられます。

レパトリ効果は?

3月期末のリパトリは、昨年から適用されたHIA法(日本版本国投資法)により、円高圧力はやや強まる可能性も指摘されていましたが、例年と比べ規模はやや小さかったように思います。そして、決算期としての動きはほぼ終了し、ここ数年と同様に3月後半から円安の動きとなっています。

今後、ユーロのように通貨統合は続くのでしょうか?(湾岸諸国など)通貨統合によりどんなリスクが想定されるのでしょうか?

個人的には難しいと考えます。通貨統合には、メリットがあるもののデメリットも大きく、今回のユーロ圏の問題で露呈してしまったといえます。今回のように1国の財政問題が通貨安を招き、他の通貨統合参加国にも影響が出てしまいました。このことから、為替調整の違い、国力の違いによる格差拡大、通貨統合参加国同士の支援体制などの問題があり、これらが整っていなければ、通貨統合をしても同じようなことが起こるリスクが考えられます。

フィボナッチは誤差をいれると必ずどこかに当たりそうな気がしますが、%ごとのパターンはあるのでしょうか?

フィボナッチ(フィボナッチ・リトレースメント)における目標値を計算する場合には、38.2%、50%、61.8%が目標値としてよく目安とされています。また、23.6%、76.4%を加えてより細かく見る方も多いです。一般的には、トレンドの勢いが強い時は38%近辺で反転し、勢いが弱い時には50%や61.8%近辺までの押し(戻り)となる傾向があると見られています。そして、これにローソク足の足型パターンなども加えて分析をするとより効果的です。

テクニカル的な見方とファンダメンタルズな見方があると思いますが、長期はファンダメンタルズですか?

長期でも、テクニカルで分析することはよくあります。例えば、相場のサイクルや長期的な方向性を見る時にはよく使います。テクニカル分析とファンダメンタルズ分析にはそれぞれ長所・短所がありますので、2つの分析をあわせて使うのが効果的ではないでしょうか。ファンダメンタルズ的なバックボーンに、テクニカル分析で実際の売買のポイントを探るというような使い方をされている方は多いです。

黄金比率とは?

黄金比とは、古代ギリシャ時代から最も美しく見えるという横と縦の比率(1:0.618)です。この比率は、人間にとって美しく感じられる比率と言われ、実際にエジプトのピラミッド、凱旋門、パルテノン神殿などの歴史的に有名な建物などにこの比率が使われているといわれています。テクニカル分析でも、この比率がよく使われています。

フィボナッチとは?

フィボナッチとは、12〜13世紀のイタリアの数学者レオナルド=フィリオ=ボナッチのことであり、彼が説いた数列をフィボナッチ級数(数列)と呼んでいます。この数列は、直前の2つの数字の和で構成され、1.1.2.3.5.8.13.21.34.55.89.144.233・・・の無限整数数列です。そして、隣の数に対する比率が振幅しながら0.618(黄金比)に近づく特徴を持っています。
テクニカル分析では、エリオット波動の波動数(1、3、5、144など)などフィボナッチ級数が基礎となっています。また、フィボナッチ・リトレースメントという目標価格を予測する方法では、変動幅の38.8%、50%、61.8%が押し目(戻り)のポイントとして予測できます。