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配信日:2012/3/10

< じぶん年金定期便 >
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                              【 第4号 】
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【二宮金次郎はどこへ行ったのか・・・?】       
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 古い小学校の校庭では、よく見ることが出来た二宮金次郎の銅像。
最近ではすっかり姿を消してしまいました。
本当に懐かしいですよねぇ〜(えっ、年がわかてしまうって?)
 ところで二宮金次郎、薪を背負って本読むほどの勤勉な少年だった
ことは誰でも知っていますが、いったい何をした人物なのでしょうか?
 二宮尊徳(金次郎は幼名)は、1787年、小田原に生まれました。
彼が生まれたのは、現在の日本のように人口が減少傾向にあり、
経済停滞が持続する閉塞した時代だったようです。地方の農村では、
飢饉が頻発し、娘の身売りや逃散(農民が自らの田畑を捨て、江戸
などの都市部に逃げること)が絶えませんでした。国定忠治などの
股旅物の多くは、まさにこの時代のイメージですね。
 農民の子として生まれた金次郎が、銅像のように勉学に励んだ結果、
困窮に陥った大名家や村の財政を立て直す指南役として大活躍する
ことになりました。金次郎をして、江戸の「名経営コンサルタント」と
絶賛する人もいるくらいです。
また、金次郎の思想は、経済と道徳の融和を訴えます。
私利私欲に走るのではなく、社会に貢献することが結果的には自らに
還元するという『報徳思想』を築いたことでも有名になりました。
その思想は、現代のビジネス界においても信奉者が多く、その勢いは
海外にまで広がっているくらいです。
(報徳思想についての詳細は、『国際二宮尊徳思想学会』のホームページを
ご参照ください)
 金次郎は、このように“勤勉”、“藩や市町村の再建”、“報徳思想”で名
を上げた人物として有名なのですが、今回は、金次郎の功績を別の角度から取
り上げた猪瀬直樹氏(東京都副知事)の金次郎像をご紹介いたしましょう。
以下は、猪瀬氏の『二宮金次郎が薪を背負っている理由』(文春文庫)を
参考にしています。
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【二宮金次郎ファンド(?)】       
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 金次郎は、『五常講』と呼ばれるマイクロファイナンスのような融資制度を
考案します。例えば、十両のお金を貸し付けたとします。相手は、町の金貸し
が決して貸さないような農民です。毎年二両を返済してもらうことになるので、
5年での完済となりますが、「5年間二両ずつ返済して生活ができたのだから、
もう1年二両を支払っても大丈夫だろう」として、6年目にもう二両出させます。
ただし、この二両は自分の儲けではありません。『推譲』と呼び、五常講の
新たな資金としてファンディングします。推譲されたお金は次の融資に使われ、
次の推譲が生まれることで、次々と資金が膨らんでいきます。
次第に、二宮金次郎ファンドと呼んでも差し支えない規模に成長しました。
金次郎ファンドは、最初は個人向けに融資していましたが、それが村単位の
出資に拡大。さらに広がり、関東600カ村に融資するまでになりました。
最終的には、関東平野の小大名や旗本にも融資をすることとなったのです。
あるとき、二宮金次郎は才を買われて、小田原藩家老である服部家の借金整理
に知恵を貸すことになるのですが、金次郎が最初に行ったのは意外なことでした。
金次郎は女中を全員集め「ススを1升持ってきたら2文やる」と指示します。
女中は意味がわからなかったのですが、「二文もらえるなら」と一生懸命お釜
を磨いて、そのススを金次郎のところに持っていきます。
当時は、お風呂の湯沸かしから飯炊きまで、すべてお釜で行います。
そのお釜をピカピカに磨くことで、燃料効率のアップを目指したのでした。
お風呂を沸かすのに、10本使っていた薪が7本ですむようになったら、
3割のコスト削減につながるという意味です。
まずはコスト削減。そこで浮いたお金を運用して利益を出していくという
考え方。このコスト削減の部分ばかりがクローズアップされて、「二宮金次郎
=節約」といったイメージが定着していますが、金次郎の本質は浮いたお金を
「運用」した点にあるのです。
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【キーワードは、『分度推譲』と『積小為大』】       
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金次郎のこうした逸話は、低利融資、節約、運用といった彼の“利の悟さ”を
想起させますが、その経済感覚の底辺にある思想を忘れてはいけません。
「人はお金だけで動かすことはできない」、「思想を農民の腹におとす」ことが
何よりも重要であることを、農民出身の彼はよくよく理解していたのでしょう。
 金次郎の思想を端的に表している言葉を二つ、紹介することにしましょう。
『分度推譲』… 分度とは、自分の生活の「度」(レベル)を認識し、その範囲内で
        慎ましい生活をすること。推譲とは、今あるお金をすべて使い
切ってしまうのではなく、一部を将来の生活のため、子孫のため、
あるいは、公共の利益のために振り分けることが大切。それが、
結果的には、自分の利益につながるという考え方。
『積小為大』… 小を積んで大を為す。節約の大切さを訴えるだけではなく、日
頃の小さい積み重ねが出来ない人間に大事を為せるはずがないことを教える考え。
ところで今回の二宮金次郎のお話、「じぶん年金」と何の関係があったのでし
ょうか?実は、大ありでして、「じぶん年金」作りは、まさに『積小為大』、
「分度推譲」の世界だったのです。
 なぜって、自分年金の積立投資は『小を積んで大を為す』ことで、毎月の
お給料から積立金を捻出するのは『分度』、そのお金がやがては自分の将来の
生活を豊かにし、子供や孫のためにもなる『推譲』につながるというわけです。
つまり、「じぶん年金」作りは、単に将来の経済的な豊かさを追求するためのもの
ではなく、お金を積み立てることで自らの『徳』を築くことでもあったのですね。
【上地明徳のプロフィール】--------------------------------------------
株式会社SBI証券 特別顧問
信州大学経営大学院 客員教授
上地 明徳
学習院大学経済学部卒業、早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。
モルガンスタンレー証券、明治学院大学経済学部非常勤講師、日本インベスタ
ーズ証券専務取締役等を経て現職。
来る人口減社会というパラダイムシフトに対応し、金融システム、年金、福祉、
教育などの諸分野において、新たな社会システムをデザインする。
現在、特に、国の制度に頼らない自立した『じぶん年金』作りの普及活動、
『人間を幸福にするファイナンシャルモデリング』の研究に注力している。
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【じぶん年金とは】
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「年金はもらえてあたりまえ」の時代が終わり、「年金は自分でつくる」新た
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【じぶん年金についてのご留意事項】
じぶん年金は、投資信託等による資産運用を通じて、個々人での資産形成を提
案するものです。公的な年金制度ではありませんので、以下の点にご留意くだ
さい。
・積み立てた元本や将来の給付額が保証されているものではありません。 
・資産形成後は、ある時点から自らの意思で解約し生活資金の一部とすること
を想定しており、何らかの給付が自動的に受けられるものではありません。
・中途での換金や収益の分配により利益が発生した場合には、通常の金融取引
と同様課税の対象となります。積立金の所得控除や利益に対する課税の繰り延
べ等、年金制度における税制上の優遇措置はありません。 
【投資信託に関するご注意事項】
投資信託取引にあたっては、所定の手数料等がかかります(申込手数料は基準
価額に対して最大3.675%(税込)、信託報酬は純資産総額に対して最大年率
3.0041%(税込)、信託財産留保額は買付時の基準価額に対して最大6.0%、
換金時の基準価額に対して最大1%(非課税)。
また、運用成績に応じた成功報酬やその他の費用を間接的にご負担いただく場
合があります)。外貨建MMF の購入にあたっては、ご負担いただく手数料はご
ざいませんが、購入に伴う為替取引には所定の為替手数料がかかります。投資
信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準
価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しま
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詳しくは、SBI 証券WEB サイトの当該商品等のページ、金融商品取引法に係る
表示又は目論見書(目論見書補完書面)等をご確認ください。
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