世界銀行について
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世界銀行について
世界銀行(正式には国際復興開発銀行、IBRD)は、50年以上に渡り国際資本市場において債券を発行してきました。世界銀行債券(以下、世銀債)は世界銀行の開発融資のための調達手段であり、129カ国、4,000件以上の開発プロジェクトに対し3,400億ドルもの資金を供給しています。
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世界銀行の活動
世界銀行が資本市場で調達した資金は、貧困削減と人々の自立を援助するために、途上国や新興国への貸出などの世銀の一般業務に使われます。世界銀行は第二次世界大戦による荒廃の中で1944年に設立され、戦後の経済復興のために最初の貸付を欧州諸国に行いました。1950から60年代においては、日本を含めた、開発途上の国々への貸出が中心になりました。今日では、世銀はアフリカ、アジア、ラテン・アメリカ、東ヨーロッパおよび旧ソビエト連邦への移行も支援しています。世銀は人的資源(教育、医療、等)での最大の投資家でもあります。
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世界銀行と日本のパートナーシップと協力活動
日本はサンフランシスコで対日講和条約が調印された翌年の1952年8月、世界銀行に加盟し戦後の復興に必要な多額の資金を借り入れました。
日本における主要プロジェクト
1953年
発電設備(関西、九州、中部電力)
1960年
名神高速道路
1961年
東海道新幹線
1966年
東名高速道路(東京−静岡間)
1966年、日本は最後の借入に調印し、世銀の卒業国となりました。世銀からの資金を基礎として著しい復興と躍進を遂げた事は世界の注目を集めました。こうして日本は、資金市場として重要な役割を担うようになり、現在では、世銀にとって第二の資金供与国となり、様々な分野で世銀の重要なパートナーとなっています。
その後、世界銀行は、1970年の東京事務所設立以来、日本の政府、公的援助機関はもとより、民間セクター、学会・研究機関、NGO・シビルソサエティなどとの幅広いパートナーシップを促進しています。
関西電力多奈川火力二基 1953
黒四ダム 1958
東海道新幹線 1964
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世銀債の信用力
1959年以来、世界銀行はAAAの格付けを維持し続けています。
スタンダード・アンド・プアーズ社(S&P社) -2005年11月-
格付:AAA/安定的/A-1+
国際復興開発銀行の格付は以下諸点に基づき、決定されました。
1. 強力な資本基盤。適切な資本構造ならびに高い資本流動性
2. 厳格な財務管理ならびに財務方針
3. 「優先弁済権」を含めた、加盟各国からの強力な支援
ムーディーズ社 -2006年11月-
格付:Aaa
「世界銀行」の名で知られる「国際復興開発銀行(IBRD)」は以下諸点から長期債格付:Aaaに格付けされました。
1. 強力な資本基盤と高格付の加盟各国からの支援
2. 世界銀行のローンへの借入国からの「優先弁済権」
3. 厳格な財務管理
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