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ワクチン債とは

なぜ“今”ワクチン債なのか

世界には、貧しさ故に予防接種を受けられず、幼く尊い命が失われている現実があります。
「IFFIm」の活動は、途上国の子ども達へのワクチン提供支援に賛同する加盟7カ国からの寄付金で支援されています。この寄付金は2006年から2026年までの20年間という長期間に亘ることから、ワクチン供給が限定的にならざるを得ないのが大きな課題になっています。
そこで、登場するのが“ワクチン債”なのです。
長期に亘る寄付金誓約を担保に債券を発行することで、より早く資金を調達し大規模な予防接種に展開することによって、その効果を最大限にすることが可能になるからです。
「IFFIm」は将来に亘って加盟国から寄付される総額の内、40億ドルをワクチン債発行による資金調達に充当し、予防接種の為に一気に拠出することで2015年まで5億人の幼い命を守ることを目標として掲げています。

幼い命を救う投資。それが“ワクチン債”です

ワクチン債によって調達された資金は、GAVIアライアンスを経由し、世界約70カ国以上の予防接種プログラムに活用されます。それによって『より早く』『より多く』の幼い命を救うことが出来るようになりました。
つまり、「IFFIm」が発行する債券への投資により、金融収益のみならず『人道的な貢献』を行うことに繋がるのです。

  • ※ワクチン債の償還原資は、加盟国政府からの寄付金です。
  • ※本債券は、利金・償還金の全部もしくは一部が「IFFIm」やその他の慈善団体に寄付されるものではありません。
ワクチン債の仕組み

IFFIm IFFImとは (International Finance Facility for Immunisation)

  • 英国政府の提唱により、予防接種のための資金を円滑に調達し「GAVIアライアンス」を支援することを目的に、2006年に設立された多国間開発機構である。
  • 財務基盤は加盟国政府との法的拘束力のある拠出金誓約により構成され、これに基づき国際金融市場においてAAA/Aaa/AAAの格付けを有する債券を発行することにより資金調達を行っている。
  • 世界銀行が財務マネージャーとして、財務活動全般を管轄している。

GAVIアライアンス GAVIアライアンスとは (Global Alliance for Vaccines and Immunisation)

  • 毎年ダボスにて開催されている「世界経済フォーラム」において、予防接種の範囲と質を高め、保健サービスを向上することで世界の貧困国における子供の健康を増進させる目的として、2000年の年次総会で設立された。
  • 公的機関と民間機関のパートナーシップにより支援活動を行うという革新的な国際機関であり、パートナーとして世界保健機構、国連児童基金、世界銀行、ビル&メリンダ・ゲイツ財団などが含まれている。
  • 2008年までに2億1,300万人以上の子ども達へワクチンを接種し、340万人の子ども達の命を未然に救ったと推定されている。