チャート分析をする

チャートとは、過去の株価の値動きをグラフ化したものです。株価が今後も上がるか下がるか、また、株価の「天井」や「底」を見極め、売買のタイミングを計るのに、チャート分析が有効です。

チャートは、株価の上下を表した「ローソク足」、株価の平均値を1つの線でとらえた「移動平均線」、成立した株式の売買の合計株数を表した「出来高」で構成されています。

ここでは、チャートを構成する「ローソク足」「移動平均線」「出来高」の見かたを説明します。

ローソク足の見かた

ローソク足とは、株価の高値、安値などの動きを形で表したものです。

項目 説明
陽線 始値よりも終値が高く終えたことを表します。
陰線 始値よりも終値が安く終えたことを表します。
十字足 終値が始値と同じ価格で終えたことを表します。

1日の株価の動きは「日足(ひあし)」、1週間の動きは「週足(しゅうあし)」、1ヵ月の動きは「月足(つきあし)」と呼ばれます。

これらのローソク足をつなげてグラフ化したものが、ローソク足チャートとなります。

移動平均線の見かた

移動平均線とは、一定期間の株価の終値の平均値をつなぎ合わせた折れ線グラフです。

株価は移動平均線から上方または下方に大きく乖離すると、やがて移動平均線付近まで修整されるという習性があるため、株価のトレンドとあわせて売買タイミングを見る際にも使われる便利な指標です。

例:25日移動平均線の場合

ある基準日からさかのぼって25日間の終値を合計し、25で割ったものが1日目の移動平均値となります。

また、翌日からも同じように終値の合計を25で割っていき、順次移動しながら株価の平均値を出してグラフ化すると、25日移動平均線になります。

短期と長期の、期間の異なる移動平均線をいくつか表示させることが一般的です。日足チャートでは、5日移動平均線と25日移動平均線、つまり1週間の平均値と1ヵ月の平均値を同時に確認する方法がよく利用されます。週足では、13週、26週、52週の移動平均線がよく利用されます。

補足
「個別チャート」画面では、5日、25日、75日の3本の移動平均線が初期表示されます。移動平均の期間の変数を変更する方法は、「テクニカル指標を表示する(個別チャート)」を参照してください。

出来高の見かた

出来高とは、成立した株式の売買の合計株数のことです。チャート上では棒グラフで表示されます。

出来高が多いほど、売買が活発であることを意味し、人気度が高いことを表しています。

株価が大きく動く前や動きはじめのときには、一般的に出来高が増える傾向がありますが、好材料でも悪材料でも出来高は急増する場合があります。

また、上昇トレンドのなかでの出来高が減少した場合は、マーケットから資金が流出していると考えられ、「天井」が近づいている可能性があると判断します。